nAG Fortran コンパイラ 7.1 マニュアル

 
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3.5 dbx90の数式

3.5.1 スカラ数式

dbx90におけるスカラ数式は定数表現、配列要素を含むスカラ変数への参照、組込み 演算、括弧から構成されます。

定数表現は任意の組込み型が許されます。次はその具体例です。

INTEGER 42
REAL 1.2
1.3e2
COMPLEX (5.2,6.3)
CHARACTER "string"
LOGICAL .TRUE.
.T.

添字式はINTEGER型のスカラでなくてはなりません。

組込み演算はべき乗と連結を除いてすべてがサポートされます。

+, -, *, /, ==, /=, <, <=, >, >=, .AND., .OR., .NOT., .EQV., .NEQV., .EQ., .NE., .LT., .LE., .GT., .GE.

(演算子名には大文字、小文字の区別はありません。)

注:配列演算、及び複素数、文字、構造型変数を含む演算はサポートされていま せん。

3.5.2 部分配列

部分配列に対する代入、印刷、表示はFortranの構文に従います。次はその例です:
   ARRAY(:)
   ARRAY(1:5)
   ARRAY(1:10:2)

刻み幅を指定する場合、それは正のスカラ式でなくてはなりません – 負の刻み幅 はサポートされていません。 またすべての添字式はスカラでなくてはなりません – ベクトルの添字はサポート されていません。

3.5.3 構造体成分の仕様

構造体スカラ、または配列の個々の成分は通常のFortran構文に従って印刷でき ます。

例えば、

     print var%a
によって構造体“var”の“a”成分を印刷することができます。

すべてのデータ型の成分がサポートされています。

成分が構造型の場合は:

  1. ネストされたさらなる構造体がなくなるまで、あるいは
  2. 構造体の配列成分が現れるまで
再帰的に表示されます。

組込みデータ型の配列成分はトランケートされて‘<array>’に、構造体 配列成分はトランケートされて‘<derived type array>’になります。

構造体の割付け成分はサポートされています。

構造型の代入はサポートされていません。しかしスカラの非構造体成分は代入された 値であって構いません。

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